屋久杉とは、鹿児島県屋久島の標高5百メートル以上の山地に自生するスギ。一般に、杉の樹齢は長くても5百年程度であるが、屋久杉は桁外れに長い。栄養の少ない花崗岩の島に生える屋久杉は成長が遅く木目(年輪)が詰まっており、降雨が多く湿度が高いため、抗菌作用のある樹脂分が多く腐りにくい特徴を持つ。そのため樹木の寿命が長いといわれ、樹齢2千年以上の大木が多い。
「日本の象徴でもある菊の十六葉御紋は、家紋の中でも格式高いものであり、菊の御紋を彫ることは作家冥利に尽きます。私は屋久杉で家紋額を作っていることから、家紋というのは代々継承されてほしい、家紋を大事にしていただきたいなということでずっとやっています。受章を記念にした菊紋額は代々受け継がれていくものとして、屋久杉の長い樹齢と重ね合わせて後世に残していってもらいたい。屋久杉の銘木選定には、数が取れない中でも木目がきれいなもの、美しい色合いのものを選んでいます。」とおっしゃるのは、家紋額一筋四十年の加藤譲雲先生。この想いで屋久杉紋を製作いただきます。
天然木を使っておりますので、一枚一枚木目と色合いが異なり、同じものは作れません。これが天然木の良さとなります。ご案内している菊紋額をはじめ、ご希望の方には「家紋額」もオーダーメイドで承れます。この度の受章の記念として「勲記勲章額」に合わせて、菊紋額、家紋額を掲額されてはいかがでしょうか?